3月。
たいがいどの廃車買取業者の広告を見ても
「年度末に廃車を済ませてしまおう」
とデカデカト書いております。
本当にこの時期に廃車をするのが得なのでしょうか。
3月廃車は「場合によっては得」「場合によってはさほど得でもない」
自動車税と軽自動車税のちがい
確かに、自動車税・軽自動車税は年度計算です。
実際、年度をまたぐと請求がやってきます。
ただ、ここは超大事なので絶対におさえてください。
☆自動車税は月割りで還付可能(だから、4月に廃車すると11か月分しっかり返ってきます。まあ、業者の広告を見てやってください。たなごころ返したみたいに「今なら11月分税金が返ってきます!」とあっちもこっちもデカデカと訴えてきますから。
☆軽自動車税は還付なし!
やっやこしいことに自動車税と軽自動車税で還付のあつかいが全然ちがうのです。
いっしょにしろよ!とちょっと思いますが、「軽自動車税は金額も軽微なので」というのがカーネクストのスタッフさんによる説明です。
ともかく、自動車税の人は「うわぁ1年分だ」と青ざめる必要まではありません。
ただ、軽自動車税の人は意識を強めに持っておいた方がいいです。
税金還付の手間は?
また、年度を越した場合、気にかかるのが両税金の還付にかかる手間。
しかし、こちらはあまり気にしなくてよいです。
普通に廃車すれば、自動的に還付されるようになってます。
ただし、税金支払いの手間はかかってきます(すでに自動払いなら問題なしです)。
気になる相場は?
いやいやちょっと待て!
3月だと高く売れるんじゃないの?
と思っている人もいるかもしれません。
ある意味正解です。
が、やっぱりある意味不正解なんです。
というのも、確かに中古車市場なら需要が急騰します。
なぜなら新生活シーズンで車を欲する人が激増するから。
なので、中古車で売れる可能性のあるものなら売り時です。
て言いますか、実はよっぽどボロボロでないかぎりは案外中古車として売れます。
不動車とか、整備業者が「これは廃車にした方がいい」というほどの水没車・事故車ぐらいでなければ意識はしておいた方がよいでしょう。
そして、「これはもう廃車するしか道はない」というのなら、私がそうだったのですが、年度末かどうかに関係なくできるだけ早く売った方が得でしょう。
維持費もろもろがどうしても負担として募ってしまいます。
また、永久抹消登録(※)となると年度というのはあまり関係がありません。
(※)廃車の一種。その車を日本の公道で永久に走れなくする登録。
というのもこういった車の多くは海外に売りに出されます。
海外では年度末を3月に設定している国は一部です。
それよりはその時の“鉄の価格”などの方が相場に影響しやすいです。
また、車検の時期とのからみがある場合は、一番得な方法を計算しましょう。
年度末廃車は早めに!
年度末は廃車買取業者最大のかき入れ時です。
注文が圧倒的に集中しますので、公的な事務代行にも支障が出やすいです。
日にちには余裕をもってあたりましょう。
どこの業者に任せるのがいいの?
廃車はその車や保有者の状態によってよい売り先が全く異なってきます。
また、はっきりと運の要素もあり、また、こちらのテクニック次第で業者の言い分がころっと変わってくることもよくあります。
なので、「この業者にだけ任せておけば絶対に大丈夫ですよ」などという文言は私にはにわかに信じられません。
つまり、これは忘れないでください。
中古車などと同じく「1点売り」はできるなら避けた方が得策です。
彼らの提示額は“水物”なので、彼らをうまくたぐって(複数の選択肢から選ぶ、彼らに競争をさせる、など)「高い値を出す」ように仕向けましょう。
↓こちらの記事がお役に立てれば幸いです。