・車が事故に遭った場合
・水害に遭った場合
・高くつく故障が出た場合
・かなりの低年式車、多走行車の場合
・最近その車にあまり乗らなくなった場合
・不動車の場合
「そろそろ廃車かな・・」とあっても事情は様々です。
そんな中にあって、それぞれの場合によって“どういう時”が廃車に踏ん切りをつけた方がいい判断ポイントか。
そして、いざ廃車に出す場合、より高値で売るコツ、廃車に出す時ぜひおさえておきたい注意事項などへのリンクを最後に付けました。
低年式車・多走行車の場合
「車は10年10万km」と言う格言があります。
が、今、車の耐久性能は飛躍的に向上。
10年を、10万kmを、優に超えてもバリバリの現役車はたくさん走っております。
なので、この格言をあまり意識する必要はありません。
とはいえ、経年、走行距離がいよいよと重なっていくと大きな負担となってくるのが維持費です。
低年式車・多走行車の場合、この維持費と車買い替えのリスクのバランスが廃車判断の大きなポイントとなってきます。
修理費用が高い、車検が高い
低年式車・多走行車になると、どうしてもいろんな部分で車の不具合を起こしやすくなります。
これだけでも大変なのですが。
さらに経年すると、1回の修理費用自体が高くなっていく傾向です。
なぜでしょう。
それはつまり、車のタイプが古くなり、部品の調達自体がむずかしくなってくるのです。
修理費用が高くなる、ということは1回の車検でかかる費用も高まりがちです。
新車のころは3年に1回、さらっと出して「はいOK」だったのが、2年に1回で、前もっていろんなメンテナンスをほどこしているのに、さらに“どんと高い請求書”が・・
税金が高い
日本では年式が低くなるほど車の税金が高まる政策を採っております。
大きいのが“13年の壁”“18年の壁”です。
13年目では自動車税がそれまでの15%増し、重量税も跳ね上がります。
18年目には重量税が上がり、13年未満に比べると1.5倍です。
年度初めや車検の負担はいよいよ増してゆきます。
任意保険の効果が薄れる
低年式車や多走行車で忘れていけないのが任意保険の効能です。
万一の事故に備えるための保険。
が、そんな万一の時、降りる額がとても少なくなっているのです。
なぜなら、保険の降りる額は車の時価によって決まります。
初め200万、300万だったものが、5分の1、10分の1となってゆきます。
その上、修理代そのものが上がっているので、簡単に全損となります。
すなわち、足りない分は自腹です。
わざわざコツコツ高いお金を振り込み続けているのに何のための保険かわからなくなってきます。
重大な事故を起こしやすくなる
古い年式のままだと、安全性能自体がかつてのままです。
なので、どうしても新式の車に比べ事故の場合の被害が大きくなりがちです。
たとえば、古い車と新しい車の衝突実験を行うと、その破損の具合がまったくちがったりします。
新しい方は前が少しへこんだだけでも、古い方は運転席助手席の辺りまで押し込まれている場合があります。
その上、低年式、多走行の場合、公道で思わぬ不具合が起こるリスク自体が高まっております。
廃車の判断時期“いつ”?
故障で修理費用が高くつく時
車が故障したけど、その修理費用が高い。
そういう時は、廃車を考える大きな契機になります。
車と言うのはそこに重大な不具合ができると、一度直しても「また・・」というのが起こりがちです。
また、低年式車、多走行車の場合、「他の箇所で不具合が・・」というのもよくあります。
車検
これは大きな節目です。
なぜなら低年式車や多走行車の場合、ここで大きな出費になりがちです。
そして、こちら大事です。
廃車であれ、中古車としてであれ、売りに出すのなら「車検に出すのは損をする場合が多い」です。
車検に出しても市場価値はさほど上がらないことがほとんどです。
それに比べた費用を考えると割は悪いです。
13年目、18年目
先ほど述べましたが、13年目、18年目から自動車税、重量税がグンとアップします。
そして、その分割高の税額がそれから車検や年度初めのごとにのしかかってきます。
それに比べると、買い替えた車では安い税金で済みます。
その差額はだんだんと累積してゆきます。
当面の動向として、国内では“古い車”への風当たりはよりきつくなることはあっても弱くなることはまずないでしょう。
事故車の場合
事故車の場合、
「事故に遭ってもわりと軽かった」
「修理費があまり付かなかった」
のなら、そのまま乗り続けることにあまり支障はありません。
が、
「損傷の程度がひどい」
「修理費が高い」
となると、車を買い替えた時とどちらが得なのかをしっかり考えなければなりません。
そして、事故車の辛いところは、どこかで不具合を起こしやすくなるリスクがある、です。
その辺りは修理業者の意見も聞き、「長い目で見てどうか」を見定めましょう。
また、もともとの車の状態もよく考えに入れなければなりません。
・そもそも故障がちの車だった
・低年式、多走行で維持が大変だった
と言った場合だと、その後乗り続けるのはますます負担となってきます。
※事故車の場合、「修復歴の有無」がとても大事です。
事故に遭っても車のフレーム部分に損傷がなければそれは「修復歴なし」です。
しかし、フレーム部分に損傷があれば「修復歴あり」です。
このちがいで、売る時の価値は全然ちがってきます。
↓事故車に関してはこちらでよりくわしくあつかっております。こちらの記事と“かぶる”箇所も多いですが、参考にあるかもしれません。よろしければどうぞ。
水没車の場合
水没車は冠水した具合によって扱いは全然ちがってきます。
タイヤぐらいならもちろん問題なしです。
が、マフラーまで浸かると、エンジン部分の損傷を起こしている可能性が高まります。
こうなると、エンストを起こしやすくなります。
さらに上にまで浸かると、電装系統をやられたり、泥のにおいが染みついたり、カビが発生しやすくなったり、とかなり厳しい状況となります。
そして、水没車はまた不具合を起こしやすいです。
症状が軽くて、すぐに修理が付くようなところならいいのですが、水没車の場合は機関部分に頻発します。
そうなると修理費はとても高額にかさんでゆきます。
頑張って乗り続けることにしたものの1、2年で100万円を超える、なんてことも現実としてあります。
さらに、水没車のリスクはお金だけではありません。
この先一体どこで重大な不具合を起こすかわかりません。
水没車は相当な覚悟がないと乗り続けるのは厳しいです。
使わない車の場合
もうあまり使わなくなった車に関しては、“より早く”廃車にするなり中古車として売るなりすればするほど得になりやすいです。
持っているだけで駐車代、税金などの金銭的負担は積み重なるほどに大きくなります。
さらに、広い駐車スペースが取られる、などといったリスクも見過ごせません。
私の場合そうでしたが、そのスペースが解放されるだけでほかのものをその場所に整理し、家じゅうが一気に片付いたりします。
そして、そういった効能から「精神的に楽になる」「肩の荷が下りる」人も少なくないはずです。
また、車の特質として忘れてほしくないこの2つがあります。
② あまり乗らないと車は劣化しやすくなる(腐食、錆び、電装系の不具合、タイヤのひび割れなど)
「1ヶ月に一度ぐらいし乗らない」のなら、すでにリスクは高いです。
また、「いつかまた乗るようになる都合がある」のなら、一時抹消登録をご存じでしょうか。
永久ではなく一時。
つまり、陸運支局や軽自動車検査協会にこの手続きを受理されると、一時的廃車状態となります。
すると、その間かかってくる車検、自動車税、軽自動車税、重量税、自賠責が一時ストップ。
払わなくてよくなります。
そして、また必要になった時に一時抹消の取り消しをすればよいのです。
不動車の場合
不動車はより早く廃車に出した方が得です。
持っているだけで駐車代、税金などいろんな負担がのしかかってきます。
しかも、精神的負担はたんに乗らない車より大きいのではないでしょうか。
私の場合はそうでした。
後ろめたいのですね。
ひょっとするとあなたは「廃車にはお金がかかる」と思っているのかもしれません。
しかし実は、今のご時世、ほとんどの車はそんなことありません。
事故車でも、水没車でも、鍵なしでも、車検証なしでも、車検切れでも、です。
国内の自動車リサイクル環境はだいぶ整ってき、しかも、海外では日本の廃車は中古車・パーツとして引く手あまたです。
廃車買取業者はそこで大きな利益を上げ、つまり、日本国内では「より良い値でジャンジャン買い取れ」なのです。
だから、レッカーをお願いしても、ややこしそうな廃車手続きをほぼ全部丸投げにしても、それまでふくめてお金がかかることはほぼないんです。
それどころか、高くで売れる可能性すら現実としてあるんです。
廃車の前に考えておくこと
「もう廃車に出す」と決めた場合、どこかの業者に引き取ってもらうことになります。
が、その場合、「廃車として業者に引き渡すのはまだ早いかもしれません」
というのも「まだ中古車として売りに出せる可能性」が残されているのです。
そして、やはり廃車として売るより中古車として売る方がお金になりやすいのが現実です。
↓そんな、よりお得に売る“基本テクニック”をこちらに紹介しております。
廃車?解体業者?中古車買取?下取り?結局、どれが一番お得なの!