古い車には古い車でしか出せない深い味わい、そして、思い出、愛着・・・。
ただその一方で、高い維持費。
安全性の問題もあります。
廃車買取に出すべきなのでしょうか・・・。
こちらではまず「なぜ古い車の維持が難しいのか」について理由を挙げてゆきます。
そして、もし業者に引き取ってもらうならば、どれが一番得なのか、についても紹介してまいります。
古い車の維持が難しい4つの理由
古い車は持っているだけで大変な点がたくさんあります。
一体何がどのように大変なのかを4つ紹介します。
ひとつひとつおさえていきましょう。
メンテナンス代が高くなる
古い年式だとどうしても部品交換などの必要性が高まります。
たんにたくさんの部品を取りかなければならないだけではありません。
取り換える部品自体が手に入りにくくなるのです。
なので、車検も費用がかさみがちです。
税金が高くなる
「古い車は環境に悪い」
「安全でない」
などの名目で、自動車税・重量税は段階的に高くなってゆきます。
自動車税では“13年の壁”があります。
そう、13年目に入ると、15%も税率が跳ね上がるのです。
たとえば、1年で自動車税35,000円の普通車に乗っていたとしましょう。
1年で4,250円も増えてしまうという計算です。
また、重量税でもやっぱり“13年の壁”というのはあります。
たとえば、それまで年8,200円だったのが、11,400円に跳ね上がります(0.5tまで)。
つまり、自動車税と重量税を合わせると年で8,000円ほど上がるというのが普通自動車でのスタンダードです。
さらに、重量税には“18年目の壁”もあります。
13年未満に比べるとその料金は1.5倍。
しかも、最近世間では年々古い車への圧力が強まっている、と言うのが現状。
さらに厳しい条件を付きつけられる可能性はあります。
任意保険の効果が薄くなる
任意保険は車が古くなるほど効果が薄くなります。
その理由はたくさんあって、ひとつずつ順番に紹介します。
修理代が高くて、保険適用額を超えやすくなる
「事故や自然災害などによって車が被害を受けてしまった」
そんな時にこそ頼りになってほしいのが、万一のために掛けていた任意保険です。
ところが、古い車の場合こういう問題が生じます。
修理代が通常よりかかってしまうのです。
なぜか。
先ほどもちょっと話しましたね。
部品が高いのです。
するとどうなるでしょう。
ちょっとの事故なんかでも自分で払うのがきつくなりませんか。
バックでうっかり壁にぶつかり、バンパーがボコボコ。
窓ガラスもちょっと割れちゃった。
で、修理屋にお願いして「いくら?」と聞くと、「え、そんなに!?」
「ええ、このバンパーも窓も、どこを当たっても品薄でして、これでもかなり勉強しています」
まさか・・・。
「でも、このままほっとくのはみっともないですし、保険適用しよっかな・・・」
と言う気にはならないでしょうか。
また、仮に保険を適用するのならば「任意保険の保証限度を簡単に超えやすくなってしまう」と言うことでもあります。
つまり、全損です。
超えてしまった分は残念ながら自腹です。
降りる保険金額が安くなりやすい
降りる保険金額はその車の「時価」で決めております。
つまり、どれだけ元の買値が高い高級車でも、保険会社での扱いがどんどん低くなってゆくのです。
300万→50万→15万などというように。
ということは簡単に全損になってしまうということです。
たとえば、あなたがドライブ中、交差点で突然子供が自転車で飛び出してきました。
あなたは急いでハンドルを切ると、子供にはぶつかりませんでしたが、電柱にぶつかってしまいました。
この時の衝撃で手がとても痛いです。
まもなく警察がやってきて実況見分。
子供は幸い無事。
電柱も大事はなかったようです。
病院に言ってみると軽い打ち身と診断。
湿布と痛み止めを1週間分出してもらいました。
何とか一息つき、次は修理屋へ。
すると・・・修理費が思ったより高いです。
「10万ぐらいで済むと思った。なんで30万?」
そして、保険屋に電話すると、
「そうですか。あなたの車は時価で135,000円です。これなら今回の適用額は18万円ですね。残りの7万円は残念ながらお客様のご負担となることをご了承ください」
「そうですか・・・」
3等級ダウンまでして保険を適用して、一部損壊で修理代が跳ね上がり、しかもせっかく日ごろから積み立てていた保険は簡単に保険適用額を超えて残り自腹。
これはあくまで例です。
ただ、よくあるリアルでもあるのです。
安全性の問題
車種やメンテナンス状況などによって多少の差はあります。
が、基本的に車は古くなればなるほど安全性は低くなります。
たとえば同じ車種で年式がちがう車を正面からぶつけた場合。
かたや新式は前方部はみるかげもなくグッチャリだけど、エアバッグにも守られ、乗ってる人形の体にはほぼ影響がありませんでした。
かたや旧式は運転席・助手席も悲惨なことになっておりました。
ここに本当に人が乗っていた場合を考えてみると、おそろしいことです。
こういったデータは各メーカーの実験だろうが、公道でのリアルだろうが、ごくごくありふれたものです。
特にファミリー・カーなど、大勢が乗る習慣のある車は要注意です。
古い車の売却先の選び方
古い車は維持が大変です。
「かと言って、引き取ってもらうにしろ安そうだし、買い手が付くかな、ていうか、こっちが払わなければならないかな・・・」
確かに、心配はごもっともです。
ただ、古い車と言っても思いのほかに値が付くことはわりとよくあります。
車の状態が良かったり、ヴィンテージが付いたり、価値の落ちにくい車だったり。
業者によって、見てくれるところはしっかり見てくれます。
ここでまずポイントは「簡単に廃車と決めつけない」ことです。
廃車より中古車で買取が付いた方が圧倒的に高くなりやすいです。
「12年式なのに20万円の値が付いた」
「20年物なのに良い値が付いた」
「廃車買取では0円だったのに、こっちでは15万円で買い取ってくれた」
などという声はたくさんあります。
そして、この時に気をつけなければならないのが“どこに出すか”です。
よほどいい話を回してくれる車業界の知り合いでもいないかぎり、一括査定はいいです。
理由は
・手っ取り早いから
・いい値が付きやすいから
一度にたくさんの業者に査定を出せます。
1社づつの手間を考えると、楽です。
そして、彼らを競わせることによってウンと良い値が付きやすくなります。
じゃあ、どの一括査定がいいのでしょう。
各一括査定紹介
SellCa(セルカ)
それはあなたが何を大事にするか。あなたの車はどんななのか。によって変わってきます。
たとえば、低年式・外車ならSellCa。
そして、ここならオークション式だからあの煩わしい
・実地査定を何社にもしてもらう
・たくさんの業者からの嵐のような営業電話
がない、という大きなメリットがあります。
↓SellCaについてのくわしくはこちら
SellCa(セルカ)一括査定のメリット・デメリットは?評判・口コミは?
ただ、ここのデメリットは、「キャンセル料発生条件が普通の買取業者とちょっと違うこと」です。
それについては↑に載せてます。
とはいえ、これによるトラブルは見ません。
あらかじめSellCaによる説明が徹底されているのでしょう。
ただ、こちらもあらかじめそういうことがあるのだと知っているとより安心です。
カーセンサー
「オークションなんかより、やっぱり業者と直に取引したい」
「セールスは得意だし」
「たくさん営業電話がかかってきてもかまわないよ」
と言う人ならカーセンサー。
リクルートが運営している超有名業者ですね。
アップルやガリバー、カーチスなどのだれもが知る超大手から地方の中小業者まで、数多くが参加していろんなタイプの車を高価買取。
査定額へのコミットではやはり、とても優れております。
↓カーセンサーについてのくわしくはこちら
カーセンサー一括査定のメリット・デメリットは?評判・口コミは?
ユーカーパック
女性にはこちらが人気です。
ローラさんがCMでおなじみのユーカーパックです。
ここはSellCaと同じオークション方式。
だから、営業電話もしつこくありません。
SellCaより長く営業していることもあって、世間の認知度も高いですね。
「安心して利用できました」
「仲介のスタッフがとても丁寧にわかりやすく応対してくれましたよ」
と評判です。
↓ユーカーパックについてのくわしくはこちら
このように選択肢はいろいろです。
そして、それでも買取値が付かなかった時にこちらです。
廃車買取業者
レッカー代・手続き代行費無料の業者を選ぼう!
ここでついに廃車買取業者の出番です。
廃車買取には
◆逆に処分代をこちらが払わないといけないんじゃないの?
◆レッカー代や、手続き代行費ってJAFや行政書士に任せると結構するよ。高くないの?
などと心配があるかもしれません。
が、まず言っときます。
こちらがお金を払う確率は0に近いです。
そして、逆に思わぬ高額買取をしてもらえるチャンスもあります。
さらに、レッカー代無料、面倒な廃車・自賠責解約・ローンなど多くの面倒な手続きの大部分を請け負ってくれてやっぱりタダ。
ええ、もちろん、どこの業者でも、じゃありません。
あまりよろしくない業者はこの辺がうやむやになっております。
↓これらの業者ですと、信用度がかなり高いです。
お伝えしなければなりません。
無料査定の比べっこがとてもやりやすい業者を選ぼう!
上で紹介した廃車買取業者は、基本的にネットと電話だけで、その実際の査定額がほぼわかります。
引き取りに来てもらってから「あれ、これ傷。査定5万円マイナスだね」などという中古車買取・中古バイク買取あるあるはそうありません。
だから、ネットと電話だけで複数の業者の無量査定を簡単に掛け持ちできてしまうのです。
1社だけにお願いすると損をする確率が上がるので、3~4社に無料査定はお願いしたいところです。
彼らも得意な車と苦手な車があって、結構査定に差が出る場合があるのですね。
廃車買取業者を利用する時の注意2つ
☆ごくたまにレッカー代、手続き代行代がかかる場合がある
ただ一応これだけは。
ごくたまにですが、レッカー代や手続き代行代にお金が要ることもあります。
無料査定をやってあっちから電話がかかってきた時に
「どういうケースならいるんですか」
ということはしっかり確認しておいてください。
うっかりと、「話が違うじゃないか」というすれ違いに合わなくて済みます。
あっちに「ちゃんとやれよ」という圧にもなります。
☆カーネクストとタウはキャンセルできません
あと、一応これだけ。
というのも、これもトラブルになりやすいんです。
カーネクスト、タウは一度契約してからキャンセルはできません。
特にカーネクストは電話での口頭契約なので、
「よそも見たけど、カーネクスト(タウ)が一番だね」
と心に決めた時に初めて「お宅にお願いします」と伝えてください。
まとめ
① 古い車は修理費・税金・保険・安全性などの問題から維持するハードルが高い
② 古い車を安易に廃車と決めつけるのはダメ。先に中古車として値が付かないかきっちりチェックする!
③ 中古車として売れなかった時の最後の砦が廃車買取業者。ただ、ちゃんとした業者はそのサービスが充実!