廃車買取の相場ってどんなものだろう?
ええ、もちろん、それは車の状況によって様々です。
年式も、車種も、車体の状況も、タイヤやカーナビのオプションも、保険や税金もかかわってきますし。
そして、あなたがどの手続きを選ぶか、によってもグッと変わってきます。
ともかく、あなたにとって今一番大事なのは「どれが一番いい選択肢か」ということですよね。
まずはそういったたくさんある選択肢をひとつひとつ解析していきましょう。
すると、「どうすればいいのか」がおのずと見えやすくなってきます。
車買取の業者の種類
まずはあなたの車を業者に買い取ってもらう選択肢を確認しましょう。
おもに次の4つ。
・解体業者
・廃車買取
・中古車買取
・ディーラー下取り
解体業者
解体業者に引き渡すかどうか、でとても大事になってくるのがこれです。
「あなたの車に自走能力がありますか」
なぜでしょう。
レッカー費用です。
車の大きさや場所により様々ですが、費用は1万円から3万円ぐらい。
これをあなたが持たなければならない、となると大きな損です。
そしてこれをクリアしたら次に大事なのがこれ。
1)査定費
2)どこまでの範囲の代行サービスをしてくれるか
3)その料金
4)還付金額
5)そのほか
1) についての相場は軽自動車で3千~1万円ぐらい。
普通自動車で1万~3万円ぐらい。
2) も大事です。
廃車にかかわる手続きはたくさんあります。
◎解体・廃車に直接かかわる手続き(廃車証明・解体証明など)
◎保険にかかわる手続き(自賠責・任意保険)
◎残ローンにかかわる手続き
など。
どれも自力でするにはなかなか手間がかかります。
しかも、慣れてないとなかなかややこしいですね。
業者によって請け負ってくれる範囲は実にバラバラです。
3)費用は
やはり解体業者によって様々です。
車体だけでどれだけいい査定を出してくれても、ここでグンと差っ引かれれば、意味がありません。
ていうか、たちが悪いですよね。
だまされたくないなら、その辺はしっかりシビアに確認しましょう。
なお、
◎解体・廃車に直接かかわる手続き(廃車証明・解体証明など)
を行政書士に任せると基礎的なもので5千~1万円。
さらに名義変更など、よりややこしいものまでかさんでくると5万、6万、7万・・・となってきます。
私は廃車にするなら「廃車買取業者」をすすめております。
理由はたくさんあります。
が、その中の大きなひとつに、「ここでの手間や費用を大幅に肩代わりしてくれる」のですね。
参考までに、ちゃんとした廃車買取業者ならここまでやってくれます。
◎解体・廃車に直接かかわる手続き(廃車証明・解体証明など)はほぼ全部。
◎保険にかかわる手続きは自賠責ならほぼ全部。任意保険は対象外。
◎残ローンにかかわる手続きもかなりの部分を請け負う。
そして、かかる料金はこちら。
ほとんどの人が無料で済むんですね。
私の場合もそうでした。
4) 還付金額
自動車税・重量税・自賠責の計1ケ月だけで3,500~1万5千円ほど。
エコカーでない中型自動車なら5,000~6,000円ぐらいとなってきます。
任意保険はもちろん別枠です。
これだけのお金だけでもかなりバカになりません。
だから業者にはちゃんとこのあつかいも確認を取っておきましょう。
いくら車体だけでいい査定が出てもここでゴッソリ差っ引かれては無意味であり、より悪質です。
最悪なやつは「あえて説明しようとしません」。
これでトラブルになっている例は後を絶ちません。
絶対に確認を取ってください。
ちなみにですが、ちゃんとした廃車買取業者なら、(というよりどの分野でも、まともな買取業者なら)還付金額を自動車税・重量税・自賠責きっちり3点そろえて返してくれます。
ただし、任意保険だけは扱ってくれない場合がほとんどだ、ということはしっかり頭に入れておきましょう。
5)そのほか
あとはあなたにある状況によって、業者と話を詰めなければならない点が他にも色々出てくるかもしれません。
たとえば、「タイヤが特別なタイヤで、外して残しておきたい」。
「カーナビ、オークションに出すと売れそうだし、取っときたい」。
「複数台あるけど査定上乗せできない?」。
などなど。
そういったもろもろについても気になる点についても、業者とちゃんと打ち合わせておきましょう。
悔いなく、スムーズに、気持ちよく、サービスを使いきりましょう。
廃車買取業者
廃車にするのならば私は一番おすすめしております。
なぜか。
割がいいから。
ほかにありません。
すでに上に示した通り、廃車にかかわるほとんどの手続きをタダでやってくれます。
それからレッカー代も無料です。
よほどレッカーに載せるのがむずかしくないかぎりだいじょうぶです。
そして、ここ、すごい大事です。
廃車買取でもちゃんとした業者を選んでください。
でないと、その辺をちょろまかされ、損することになります。
査定額の相場については正直言って業者によって大きくばらつく場合が多いです。
なぜでしょう。
それは業者によって得意の車種や販路などがちがうからです。
軽自動車には軽自動車に強い業者があったり、事故車には事故車独特の販路を持っている業者もあります。
たとえば、軽自動車にとてもニーズのあるスリランカがお得意様だとか。
海外各地にある事故車専門の超破格修理工場といっぱい提携しているとか。
とにかく、みんないろいろなんです。
なので、あなたが廃車で一番得する可能性がある選択肢はこれです。
「ちゃんとした業者から複数選び、サービスや査定額を比べる」
あなたが取引すべき業者の数は、手間暇・金額・サービスなどトータルで見て、3~4社ぐらいがバランスいいです。
中古車買取業者
「廃車として市場に引き取ってもらう」
「中古車として市場に引き取ってもらう」
後者の方が、査定がよくなりやすいのは当然のことです。
しかも、何万~何十万円という単位で。
なので、廃車として出す前に、中古車として売れないかどうか確かめましょう。
「うちは不動車だし」
「事故車全損だし」
などと言うレベルでないかぎり、可能性が残されております。
「走行距離20kmだし」
「年式95年だぞ、おい」
「軽なのに売れるのかよ」
ええ、まだチャンスはありますよ。
数万~数十万円の。
当然、価格相場は各社まちまちです。
が、ここでも同じです。
その相場をあなたの力で引き上げたいのなら複数の業者から選ぶのです。
そして、ここは特に競わせてください。
一番手っ取り早いのが一括査定です。
↓こちらでいろんな業者サイトを紹介しています。
それぞれにメリット・デメリットがあります。
低年式車・外車ならSellCa(セルカ)はいいです。
今、一番評価がいいんですね。
サービスも査定額も。
しかも、オークション形式だから面倒な実地査定や業者との取引がだいぶカットできるのです。
ディーラー
こちらの選択肢をあまりお勧めできません。
出来る人がいるとすれば、よほど“得するパイプ”を持っている人ぐらい。
そうでないかぎりは・・・。
ただ、ほかの中古車業者や廃車買取業者と競わせる選択肢の一つに入れるぐらいならいいと思います。
彼らは単体だと、買いたたいてくるリスクが高すぎます。
実績でも、いいのを滅多に見ません。
また、取引する場合は、特にこういう点を注意してください。
☆表向きの査定額はいいけれど、肝心かなめの車購入額が高い
「うちならなんと5万円!お宅の車、ほかのどの業者に出しても、0円か、場所によったらあなたが払わなければなりません」
などともっともらしい御託を並べておきながら、きっちり車を高く売りつける、という実に陳腐なトリックです。
お引き取り願いましょう。
☆還付金をネコババする
これは解体業者でも廃車買取でも中古車買取でもどこも変わりません。
絶対に注意してください。
「5万円です!すごいでしょ。ほかそんな業者ありませんよ」
などとほざいていながら、ゴッソリと・・・。
還付金額だけで5万円いくばあいありますからね。
後になって、そういうクソ業者に☆0をつけて腹いせをする前に、絶対にハンコを押さないようにしましょう。
☆手続き代行費・レッカー代などを多額に取る
廃車にはいろんな手続きが付いて回ります。
しかし、それをこっちにいっぱい丸投げしてしんどい思いをさせてくれたり、「代行費ですよ。〇万円」などと要求してくる、のはどうです?
十分すぎるリスクです。
また、不動車の場合、高いレッカー代をこちらに持たせてくる場合もあります。
特に、後後になってから
「ええ、実はそうだったんですよ。決まりなんでね」
「だってこれ普通、行政書士なんかにやらせるといくらかかるか知ってます。実は〇万円」
などと至極白々しくももっともらしくのたまい、チャッカリ取るものは取っていくクソ業者にはその車の代わりに永久抹消になってもらいたいところです。
などと文句をつけても、「時すでにおそし」という現実です。
契約までの出来るだけ早めの段階に、「手続き・レッカーのわりあて・費用はどうなっているのか」の確認はしっかりと取っておかないといけません。
車体の状況による車手続きの相場
あなたの車の状況によって、買取の査定や手続きの相場はいろいろと変わってきます。
ここにその代表例を示しましたので、あなたに合うものを確認してください。
事故車の場合
日本では事故車は嫌われます。
だから安く買いたたかれがちです。
そして、事故車を売る場合その相場を大きく左右するのが「どこの部位がどのような状況になっているか」です。
まず、注目は“車の骨格部分”です。
ここが無事であり、修理歴もないなら、かりに事故車であっても、価値下落はあまりありません。
そして、車の損傷による点数付けは決まったフォームがあります。
↓くわしくはこちらの記事を見てください。
水没車の場合
水没車と言うのは、「車体のどこまで水に浸かったのか」「どんな水害で水没したのか」によって、相場額は大きく左右されます。
たとえば、「車体のどこまで水に浸かったのか」なら大きな目安がこれ。
◆タイヤまで
問題になることはまずありません。
気になるなら修理業者などに見てもらいましょう。
◆マフラーまで
エンジン部分をやられている可能性があります。
車の売値に大きくかかわるラインです。
◆車内まで
電気系統をやられ、車内に強いにおいがつき、カビが発生しやすくなっていたりします。
車の売値がさらにグッと押し下げられがちです。
「どんな水害で水没したのか」ならこれ。
◆奇麗な真水
割とだいじょうぶな場合があります。
◆泥水
奇麗な真水より損傷の程度は大きくなりがちです。
◆塩水
電気系統に損傷を与えます。また、腐食も起こしやすくなります。
↓くわしくはこちらの記事を参考にしてください
不動車・車検切れの車
不動車でも、車検切れの車でも、今日日廃車にお金がかかることはほとんどありません。
逆に「かかる」というのなら、それはよほどの特殊な事情(タイヤがパンクしてる。車庫の奥の奥に止まっていて、レッカー車の待っているところまで出せない、など)か、その業者がぼったくっているか、です。
↓こちらに紹介した業者なら、この点についてはかなりシビアにコミットしてくれます。
カーネクスト
ただ、これらの業者にも「本当にお金がかからないのか」「どうしてもかかるのはどういう場合なのか」だけはきっちりと念押ししといてください。
ごくたまにですが、「やっぱかかるじゃねえか!」というトラブルが起こっております。
業者との意思疎通はトラブルのもとです。
そして、至極当然ですが、優良業者だってボランティアをやっているのではありません。
よりもうけたいのです。
彼らとのコミュニケーションは「おさえるべきところをきっちりと」です。
まとめ
① 車を業者に引き渡す時の相場は「解体業者」「廃車買取業者」「中古車買取業者」「ディーラー下取り」によって様々。それぞれのタイプをおさえ、一番納得の引き渡し先をゲットしよう!
② 業者の表向き価格だけでは判断しないように。悪徳業者は還付金やレッカー代、新車・中古車の売値、いろんな隠れ蓑を使って暴利をむさぼろうとする。
③ あなたの車に合わせた相場がある。事故車・水没車・不動車・車検切れ・・・。それぞれの相場をしっかりおさえ、あなたの車に合った引き渡し先を見つけよう!