「いきなりおっきな事故に遭い、車が動かなくなってしまった」
「もうだうぶ長い間乗ってきたせいか。だいぶあちこちガタが出てきた。さすがに・・」
「車検切れなのにガレージに眠りっぱなしだ・・」
「そろそろ廃車なのだろうか」
ただそういう時、どこにお願いするのかが悩むところです。
というのも、人生でそう何度も「廃車に出す」ということはありません。
気を付けておきたいのは「この時どこに売りに出すか」によって何万、何十万円、あるいはそれ以上の差が出てきます。
廃車買取業者なのか?中古車買取業者なのか?ディーラー下取りなのか?解体業者なのか?
いったいどこに売れば、得をしやすいのでしょうか。
さらに、具体的になんという業者がよいのでしょうか。
廃車よりまず中古車?
「うちはもう廃車だ・・」とあきらめているかもしれません。
ただ、売りに出す場合、そういった状況でも「中古車として売れる」場合があります。
そして、その場合、廃車買取に出すより何万、十何万、あるいは何十万円~の利益が思わず転がり込んできたりします。
数多くの車種の値の付き方を研究しておりますが、やはり、ほとんどの車は廃車より中古車としての方が値が付きやすいです。
しかも、付くものは本当に何万、十何万、あるいは何十万円~の利得がでてきます。
なので、簡単に「廃車と決めつけて売る」のはちょっと待った方がよいでしょう。
現実として廃車は中古車で売れなかってからでも遅くないのでは?
廃車はたかだか1、2週間で相場が激変するということは滅多にありません。
即、廃車にした方がいいのは
・不動車レベルのボロボロ
・整備業者などのプロに「廃車に出した方がいい」と言われた
ぐらいです。
場合によっては、それでも中古車として売れることもあるぐらいですし。
また、中古車買取業者と廃車買取業者の両方に出す、とより確実でしょう。
確かに、事故車や、2000年代前半ぐらいからのかなりの低年式車になってくると、廃車買取が勝る場合がたまにあります。
ディーラー下取りは厳しい?
「ディーラー下取りだと手っ取り早いし、お得なのじゃないか」
と思ったかもしれません。
ええ、場合によってはとてもお得です。
何せカーディ-ラーなら、預けたら、手続きなどの処理を一手に引き受けてくれます。
超楽ちん!
しかも、運が良ければ、新車購入の割引率を補填するため、動かないボロボロの車でも思わぬ高額で買い取ってもらえることがあります。
これは売り手側のノルマなどの都合で、
「どうしてもその新車を売りたい」
でも、割引率(その車ごとに決まってきます)だけでは間に合わない場合の裏技みたいなものです。
ただ、一応言っておくと、多くの場合はそんなに甘くありません。
というのも、カーディーラーの下取り額は安いのが相場。
だから、最近、客の流れがカーディ-ラーから車買取業者の方へと段々シフトしてきているのです。
そもそも、なぜ安いのでしょうか。
カーディーラーのセールスのメインとはあくまで自社の新車。
下取り車の売却は取って付けたおまけみたいなあつかいです。
実際、多くが下取った車を業界のカーオークションに持って行って、安くで売り払ってよし、としております。
なので、専門で開拓・管理している中古車買取業者や廃車買取業者にはまるでかなわない、のが実情です。
私なりにいろんなケースを収集してきました。
が、現実として、「ディーラー下取りで高く売れた」というケースに出くわすことはとても稀です。
それどころか、状態のよくない車だと「なんだかんだで数万円のお金を取られてしまった」というのを見かけます。
何度も言いますが、今時車を業者に引き渡してお金がかかるというのはよほどでなければナンセンスです。
たとえば、ディ-ラーの場合なら、
◆「お客様のため特別に頑張って〇万円で下取らせてもらいます!」と言いつつ、買う車が高くないか。割引額が安くないか。
◆還付金の扱いはどうなっているのか。どこまで返してくれるのか。下取り額に含まれているのか別口か。
◆ほかの中古車買取や廃車買取に複数当たり、生きた相場と比べて本当に得をしたのか。
など、ということまでシビアに確認したいところです。
1社より複数の業者に出す
車を売る場合、より高く売るための基本事項です。
とても大事なのでおさえておいてください。
車買取業者は1社だけに出して決めるのではなく、しっかり複数に出してから決めるようにしましょう。
1社だけだとどうしてもほかの業者の査定額がわかりません。
しかも、業者はほかと競争をしなくてよくなります。
業者は自由競争無くして良い値を付けようとはしてくれません。
自分たちの都合の良い値を付けようとします。
でも、ほかにライバルがいるだけで彼らはそういったことができなくなってしまいます。
ライバルに勝ってでも買い取らなければ利益は0です。
同じ車を同じ時期に売ってるのに、何万、何十万円~と当たり前に差が付いてしまいます。
一括査定
最寄りに良い業者があるのなら、1社ずつ当たるのも良いです。
ただ、「面倒」と思う人は多いはずです。
そういう時、はっきり言って手っ取り早いのが一括査定です。
最近なにかと人気が出てきておりますが、やっぱり今の人々のニーズにマッチしやすいからでしょう。
一括査定は、フォームに一度入力して送信すれば、
◎複数の中古車買取業者から一時一斉に電話やメールで連絡を取ってくれたり
◎一括査定業者が仲介サポートに乗り出してくれたり
手間をサックリと省いてくれます。
車の一括査定の場合、これだけではありません。
それぞれの一括査定で“利用者が利用しやすいように”色々と工夫したサービスや特典を用意してくれております。
たとえば、
☆たくさんの業者から査定依頼を出せる業者を選べたり
☆一括査定を使う上で出てくる疑問やトラブルにしっかり応えてくれるサポートセンターがあったり
☆ポイントを付けてくれたり
など。
さらに最近、一括査定はいよいよそのスタイルもサービスもバリエーション豊かとなってきております。
ひょっとすると、一括査定と言えば、フォーム送信していろんな業者から電話がかかってきて、彼らと交渉して・・という流れを想像しているかもしれません。
先ほどチラリと紹介しましたが、実はもう全然そうでないものが出てきて新たな顧客層を開拓しております。
つまり、その分、あなたや愛車に合ったものを選びやすくなっています。
合っているのを選べば、より快適に、あるいは、より高く、あなたならではの満足度を上げることができます。
こちらでは数ある一括査定の中から、特に評判・実績・コンテンツに優れたものを2つ紹介します。
<カーセンサー>
日本で一番有名な一括査定。
運営元はリクルートです。
こちらに向いているのはこういう人です。
☆交渉が得意な人
☆より高く売りたい人
なぜなら、こちらは“中古車買取業者との交渉”によってより高い売却額、より良いサービスを導き出します。
つまり、「あなたの裁量でいよいよ」ということに。
しかも、カーセンサーはほかの“業者と交渉型一括査定”にはない特別な強みを持っております。
参加業者数が1,000~。
これはほかの“業者と交渉型の一括査定”に比べてダントツです。
2位で600台、ほかは50~250ほどとなっております。
しかも、中身も非常に充実しております。
ガリバー、アップル、ビッグモーター、カーチス、ラビットなどなどの大手は「全部じゃないか」というぐらい参入。
さらに、全国各地にいろんな強みを持った地元の中小業者がたくさん。
どうでしょう。
そして、単に強いだけではありません。
たとえば、こういった悩みを抱えてはいらっしゃらないでしょうか。
◆かなりの地方
◆外車
◆事故車
◆低年式車、多走行車
こういった場合、せっかく一括査定に申し込んでも、手を挙げてくれる業者がとても少ない場合があります。
私はなかなかの田舎に住んでいるのですが、あるかなりメジャーな一括査定に、ある条件で入力をしてみました。
すると、選択の出来る業者はたった1社。
下に「ご自由にお選びください」なんてご丁寧に書いておりましたが、「なめとんか!」と思いました。
いや、しばらくすると、それを超えて、「なんてシュールな絵なんだ・・」と得体のしれぬ笑みすら込み上げてきました。
つくづくヤバい奴ですね・・
実際、「一括査定は田舎で役に立たない」なんて言われてます。
でも、カーセンサーでまったく同じ条件で入力してみるとどうでしょう。
○ャパネットみたいな言い方をしてすいません(汗)
なんと5社の選択が可能でした。
リアルです。
これならちゃんと“交渉”しやすくなります。
↓くわしくはこちら
カーセンサー一括査定のメリット・デメリットは?評判・口コミは?
<ユーカーパック>
こちらはカーセンサーと打って変わって
☆交渉が苦手な人
☆車買取業者との交渉に抵抗がある人
に向いています。
カーセンサーのような“業者との交渉型の一括査定”は確かに交渉によってより高い値で売りやすくなる、というメリットがあります。
ただその反面、カーセンサーのような今までの一括査定というのはそういうのに抵抗を覚える人を置き去りにしてきたのですね。
そこが、これまで一括査定が伸び悩んできた大きな原因のひとつだったはずです。
車買取関係の業者はスーパーやコンビニの店員さんとはちょっと毛色がちがいます。
明らかにセールスマンです。
交渉はすこぶる上手ですし、嘘ぐらいは当たり前につきます(事実だからしょうがないです)。
「そういうのは無しにして高く売りたい」
「彼らの上手な手練手管にだまされそうだ・・」
特にふつうの一括査定で嫌われがちなのが“鬼電”。
知っての方はよく知っての通りです。
一時に一斉に大量の電話がかかってくることがあります。
これはそれだけ多くの業者がその車を“買いたい”と思っている、という証。
高く売れる絶好のチャンス到来!
でも、普段の暮らしでこういう現象に出くわすはそうそうありません。
なので、「怖い」「引く」と感じる人が出てくるのはとても自然です。
でも、ユーカーパックはちがうのです。
こういった“業者との交渉”をリアルに大カット。
なぜなら、ユーカーパックでは値を“業者との交渉”で決めるのではありません。
オークションです。
彼らと電話やメールで直でやり取りする必要は0です。
「でも、オークションと言ったって、ほかのネットオークションなんかでは買い手とやり取りすることも結構出てくるけど・・」
が、心配ありません。
こちらではそういう仲立ちをユーカーパックが一手に引き受けてくれます。
業者に何かお願いごとや伝達事項があったら、あなたが伝えるのではなく、ユーカーパックが替わりにプロの手で媒介してくれます。
だけではありません。
「車をオークションなんてやるのは初めてだ・・」
と、不安になっているかもしれません。
しかし、ユーカーパックなら、段取りから、使用中に出てくる質問事項や困ったことまで、いろいろと教えてくれたり、相談に乗ってくれたりします。
プロのサポート役が付いて“車が売れる”と言う感じです。
しかも、そんなスタッフらの多くは「とてもわかりやすい」「安心」「使いやすい」と評判も上々です。
しかし、それだけでユーカーパックが人気になっているわけではありません。
なぜなら大事なのは売却額。
「ユーカーパックは交渉なしで本当にだいじょうぶなのか」
というと、実はユーカーパックにはすごい強みがあります。
参加業者数が8,000~。
カーセンサーすら優に上回っている、というより今全国最多です。
そのため、ユーカーパックは低年式車でも多走行車でも安定して良い値が付きやすい(ただしユーカーパックは不動車を基本的に受け入れておりません)。
「査定においても満足」「ディーラー下取りより〇十万円高く売れた」「相場より高い」「他の一括査定より高く売れた」などの評判が出ているのが事実。
カーセンサーほど高額買取へのコミット力はないかもしれません。
が、「安心・安全で」、という面まで含むと人気が急上昇しているのもうなづけます。
↓くわしくはこちら
廃車に出すなら
・不動車ぐらいのボロボロ
・整備業者に「廃車に出した方がいいといわれた」
・中古車として“良い買い手”が付かなかった
場合、廃車の有効性はいやが上にも増してきます。
なぜなら、こういった車は私自身そうだったのですが、
◆税金、駐車代などで維持が大変
◆広い場所を取る
◆精神的負担になる場合がある
などとなりがち。
そして、また車と言うのは
●時間が経つごとに価値が落ちていく
●放っておくとより劣化しやすい(腐食しやすくなったり、電装系の不具合がおこりやすくなったりします)
という特質を持っております。
その車を特に使う要件が無いのなら(たとえば身近に倉庫として使っている人がいます)、
「できるだけ早めに売った方がよい」
と私も思います。
でも、「大変そうじゃ・・」「引き取り代が高いのじゃ・・」と思うかもしれません。
すでに半年間も廃車サイト漬けになってしまっている私から一応言わせてください。
今日日廃車はウンと楽になってます。
そして、お金がかかるなんてことはまず滅多にありません。
ただ、「まともな業者にたのめば」という条件はさすがに付けさせていただきます。
廃車の大事な3つのポイント
では、どこに売ればよいのでしょう。
廃車は中古車とは少し勝手が違います。
その重要事項をこちらに3つピックアップします。
①レッカー代
不動車の時、必要になります。
しかし、レッカー業者に頼むと、ふつう最低で約1万円~します。
遠くなるほどにその費用はかさみます。
②手続き
廃車は平日の昼間、陸運支局や軽自動車検査協会に赴き、永久抹消登録などをしなければなりません。
さらに、還付金処理、相続、残ローンなどがあると、その処理はいよいよ複雑となってゆきます。
これらの手続きをする時は保険会社や、ディーラー、信販会社ともやり取りをしなければならないケースが多いです。
なお、これらを法律の代行業者に頼む場合、一番簡単な永久抹消登録で約3千円~。
さらに複雑になると、何万円~と費用はふくらんでゆきます。
③還付金
中古車の場合、発生する還付金は自動車税と自賠責のみです(任意保険だけは別とします。なぜならこちらをあつかってくれる車買取業者はほぼありません)。
しかし、廃車の場合これに重量税が加わってきます。
車の年式や排気量などによって高い場合で総計10万円を優に超える場合すらあります。
が、業者によってはこれを返してくれたり、くれなかったり、あるいは差っ引いたり、まるでバラバラの状況です。
さて、では、廃車に出す場合、どこの業者に託せばよりお得なのでしょう。
ディーラー下取りは1つの選択肢です。
可能性として、なかなか厳しい面は否めません。
が、条件が良ければ使いましょう。
そして、あと残る候補が2つ。
これらです。
解体業者
選択肢としてはアリです。
実際にここでなかなか高額で買い取ってもらっている人もいます。
はっきり言って相場は業者によってバラバラです。
普通自動車でおおよそ1万円~4万円。
軽自動車だとおおよそ数千円~1万円。
中にはスクラップ代として、逆に徴収してくる業者に遭遇する可能性もあるでしょう。
そして、当然ですが、解体業者は車種、グレード、色、などより、そのものずばり“鉄の多さ”などが買取価格に大きな影響を与えがちです。
解体業者のネックは上3つの保証が弱いこと。
たとえば不動車だと、レッカー持ち込みができない場合が多く、わりが悪くなります。
手続きはやってくれなかったり、有料だったり。
もちろん、無料でやってくれる業者もありますが。
還付金は業者によってまちまち。
何も言わずにネコババしてしまう業者もあるので注意してください。
一応言っておきますが、多くの解体業者はむずかしいです。
廃車買取業者
正直、一番無難な選択肢です。
実際、廃車する人の多くはこちらを利用しております。
「なんでやねん」
それは、単純にお金と手間とトータルで見て得をしやすいからです。
ただ、やはり売るべき業者はしっかり選んでおきましょう。
廃車買取業者もたくさんあります。
が、その中から見て、コスパがよくて、顧客対応がわりと無難によく、使いやすい。
当然、上の廃車3項目も勘案してです。
↓そういった業者をここに紹介します。
めんどうなら、この中から1社でもいいと思います。
でも、「きっちりちゃんと得したいな」というなら、当然複数の業者に当たった方が確実です。
ちなみに廃車買取業者の相見積もりの助かるのは、ほかの業者と違ってかなり手がかかりにくいのです。
なぜかと言うと、仮査定(無料査定)でほぼ実際の買取値が判明してしまいがち。
本査定(実地査定)で値が動く、というケースが少ないのです。
だから、多くの業者に本査定をしてもらう手間が要りません。
電話、ネットで大概かたづいちゃうのです。
還付金額を確認しておこう
なお、車を売るなら、あらかじめやっておくと、安心なことがありますので記します。
愛車を売った時の“還付金額”の確認です(おおよその額で良いです)。
「なぜか?」というと、これが結構な損得に絡んでくる可能性があるからです。
業者同士の査定額を比べるのには“実質の額”が必要です。
“実質”ってなに?
と言うと、車両本体価格だけでなく、成約手数料、出品登録料、陸送費、還付金などなど合わせたまさに“正味”の売却利益です。
成約手数料や陸送費と言うのは業者によっておおよそ決まっている場合が多いです。
が、還付金は顧客それぞれによりバラバラです。
しかも、額はその人や時と場合によりかなり幅があります。
特に廃車だと、
☆自動車税
☆重量税
☆自賠責
(☆任意保険:廃車買取業者も中古車買取業者も基本的にノータッチ)
の3つがからんできます。
金額にすると、3つ合計で0~10万円以上。
これらが
「業者からちゃんと返してくれるかどうか」
「査定額に含んで開示しているのかどうか」
で、全然変わってきます。
業者によって扱いは結構ばらつきます(中古車買取業者では“還付金込み”で査定額を提示するのがほとんどです)。
ので、自分で還付金額を把握できていた方が、いろんな業者と、より着実な交渉がしやすくなります。
↓こちらで還付金額が簡単にわかります。
廃車に出す時、中古車として売る時、の還付金額を手軽に確認しよう!